2022.06.03
コラム

訪問医療マッサージの具体的なメリットとは?

脳梗塞・脳出血など脳血管障害などにより、退院後に安静状態が長期に渡って続く事によって起こる廃用症候群という、さまざまな心身の機能低下などの不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。廃用症候群は寝たきり状態が続くことによる運動機能悪化だけでなく、介護負担などさまざまな影響が懸念されます。より積極的なリハビリを受けたいのであれば、訪問医療マッサージがおすすめです。訪問医療マッサージは、自宅や施設に居ながらマンツーマンでしっかり、リハビリの一環として医療マッサージを受けられます。日常生活動作の向上に効果が期待されるでしょう。ここでは、訪問医療マッサージの3つのメリットについて解説します。

訪問医療マッサージの一番のメリットは自宅で施術を受けられること

リハビリの成果を出すためには、いきなり「元のように歩くこと」を目指すのではなく、「車いすから杖へ」、「杖から自分の足へ」といった、ご本人の現在の状態から「ひとつ上のステージ」への着実なステップアップを図る、といった観点と定期的なマッサージ施術が欠かせません。
デイサービスなどで、見ず知らずの方々との接触が苦手な方、通院が困難な方などは、訪問医療マッサージが向いていると言えるでしょう。普段の生活と変わらない環境下でマッサージや歩行訓練を行うことができます。まわりの目を気にする必要がありません。落ち着いて安心してマッサージ施術を受けられます。
自宅でリハビリを受けることで、日常生活に直結する機能回復・維持に繋がりやすいです。施術者が直接患者さんの生活環境を見ることで、的確な機能訓練やアドバイスができる点が最大のメリットです。

訪問医療マッサージは身体への負担が少ない

訪問医療マッサージですから、リハビリ施設まで通所する必要がありません。寝たきりなどで通所リハビリの利用が難しい方でも、移動の負担やリスクなく実施できます。リハビリは機能回復訓練であるため、高齢者にとってはつらい内容となってしまうことも多いです。マッサージならリラックスしながら受けられるため、リハビリ拒否がある方でも負担も少なく長く続けられます。またマッサージによるリラクゼーション効果もあり、負担が少ないという特徴があります。リハビリでは心身ともに負担が大きくて続けられなかったという人は、訪問医療マッサージに切り替えて身体機能の向上を目指すことも1つの方法です。
訪問医療マッサージは身体機能を維持するだけではなく、自宅というリラックスできる場でのコミュニケーションによって信頼関係を構築しやすくなります。

市の助成制度などを使用できるため費用がほとんどかからない

訪問医療マッサージは医療保険が適用されるため、1回あたりの自己負担額が比較的安価な点がメリットです。介護保険サービスの月額上限を超えている場合でも医療保険は適用されます。
さらに、市町村の一部負担助成金制度や障害者医療を使用できるため、実際には費用をほとんど自己負担せずに施術を受けられるのです。例えば名古屋市の場合、「福祉給付金支給制度」「障害者医療費助成制度」などの制度を利用することができます。自治体により異なりますが自己負担なく施術を受けられるので、経済的負担の心配がありません。訪問医療マッサージは身体だけでなく、費用面の負担もほとんどかからないので安心して施術を受けられます。

今回のまとめ

訪問医療マッサージは歩行困難な高齢者のもとに伺い、リハビリテーションを兼ね備えた訪問マッサージ施術を行うサービスです。自宅に居ながら施術を受けられるので、通院時間や交通費用が無く安心して利用できます。リハビリや介助の仕方について家族からの相談に応じることができ、介護者の支援にも繋がるのもメリットです。
訪問医療マッサージは医療保険が適用されるうえ、市の助成制度などを使用できるため費用がほとんどかからずに施術を受けられるので、経済的負担が少ないのも魅力です。