2022.08.13
コラム

訪問鍼灸のコロナなどの感染対策は?鍼から感染しない?

訪問鍼灸は、「鍼灸院に通って足の痛みを軽くしたり、リハビリテーションに役立てたりしたいけれど、歩いて鍼灸院に行けないので諦めている」という方でも、自宅にいながら施術を受けることが可能です。
しかし、新型コロナウィルス感染症が流行してから、「訪問鍼灸でコロナに感染したらどうしよう」と、利用するのを控えている人もいるかもしれません。今回は、鍼灸による新型コロナウィルスを含めた感染のリスクと、訪問鍼灸の感染予防対策についてご紹介します。

鍼灸でコロナに感染する心配はない

新型コロナウィルス感染症はウィルスを鼻や口などから取り込むことで感染し、ウィルスが粘膜で増殖してしまうことで発症する病気です。鍼灸は肌に鍼を刺すからと不安に思う方もいると思いますが、新型コロナウィルスに対する通常の感染対策を守ることで、十分に感染を防ぐことが可能です。むしろ、繊細な施術を行う鍼灸においては、新型コロナウィルス感染症が流行する前から病気の感染予防のために非常に高い基準で衛生対策が行われています。
さらに、コロナ禍になってからは、多くの治療院がマスクやフェイスガードの着用、手指消毒も徹底しています。施術を受ける際にマスクを着用していただくことで、さらに感染のリスクは低減するため、「鍼治療だからコロナに感染しやすいのではないか」という心配は必要ありません。

訪問鍼灸治療中はもちろん訪問の前後も消毒対策を徹底

訪問鍼灸では1日に複数件訪問することもありますが、一人終わるごとに念入りな手洗いとアルコールによる手指消毒、または使い捨て手袋の交換が行われます。さらに、直接肌に触れなかった機器なども丁寧に消毒されます。
また、新型コロナウィルスへの感染を防ぐためには、ウィルスを持ち込まないことが最も重要です。訪問鍼灸治療でご自宅を訪問する際には、鍼灸師も事前に検温を行い、37.5℃以上ある場合には中止します。熱だけでなく、新型コロナウィルスの感染が疑われる風邪症状や倦怠感、息苦しさ、嗅覚異常などの症状がある場合にも、その鍼灸師の訪問は中止にしています。
つまり訪問鍼灸では、治療中はもちろん、訪問前後の消毒対策も徹底的に行われているので安心して受けることができます。

鍼は使い捨ての鍼を使用しているので安心

鍼灸では、新型コロナウィルス感染症以外だけでなく、「血液感染が気になる」という人もいるでしょう。確かに過去にはウィルス性肝炎などの感染の事例がありましたが、現在では鍼灸で使われる鍼は、使い捨てのディスポーザブルタイプになっているので感染の心配はありません。
店舗型の鍼灸治療院の中には、ディスポーザブルタイプの鍼ではなく個人専用の鍼を高圧蒸気滅菌装置で滅菌する方法をとっている場合もあります。しかし、こちらも衛生的には十分管理されているので血液感染のリスクはありません。
訪問鍼灸においては、ディスポーザブルタイプの方が管理しやすく、訪問での施術でも個人専用の鍼を使うことはほとんどないため、安心して自宅で鍼灸治療を受けていただけます。

今回のまとめ

新型コロナウィルス感染症は、ウィルスを鼻や口などから取り込むことで感染する病気であるため、「鍼治療だから特にコロナに感染しやすい」ということはありません。
訪問鍼灸の施術中はもちろん訪問の前後も消毒などの感染対策を徹底し、鍼灸師に少しでも新型コロナウィルスの感染が疑われれば、訪問を中止するなどの対策を取っています。
また、訪問鍼灸の治療に使われる鍼は、使い捨てのディスポーザブルタイプです。そのため、新型コロナウィルス以外の感染症のリスクも気にすることなく利用できます。