訪問医療マッサージの変形徒手矯正術とは?
訪問医療マッサージで受けられる施術のひとつに変形徒手矯正術が挙げられます。変形徒手矯正術を受けることで関節可動域拡大の効果が期待でき、日常生活動作の向上につながる可能性もあるのです。今回は、変形徒手矯正術について、具体的にどのような効果が期待できるのか詳しく解説します。
1.訪問医療マッサージの変形徒手矯正術は関節可動域を広げる効果がある
2.変形徒手矯正術と筋力強化訓練を行うことで効果が上がる
3.変形徒手矯正術は関節の機能低下や強直を予防する
4.今回のまとめ
訪問医療マッサージの変形徒手矯正術は関節可動域を広げる効果がある
変形徒手矯正術は、関節可動域の拡大を促し、症状の改善を目的に行います。寝たきりなど自力で体を動かすことが難しい方や脳血管障害による後遺症・麻痺などで関節が思うように動かせなくなった場合、各関節の機能低下が進んでしまい、関節可動範囲が狭くなってしまうことがあるのです。
関節可動域が狭くなってしまうと、関節周囲の循環が妨げられてしまい、その結果として関節拘縮が進む可能性も考えられています。変形徒手矯正術を行うことで、関節拘縮の進行を遅らせつつ、関節の可動域を広げる効果が期待できるのです。
変形性徒手矯正術は、ROM訓練とマッサージを行いますので、一般的なリラクゼーションで同様の効果を得ることは難しいでしょう。
変形徒手矯正術と筋力強化訓練を行うことで効果が上がる
変形徒手矯正術は、ROM訓練(関節可動域訓練)だけでなく、弱くなった筋肉に対して、筋力強化訓練を行うことで、効果が期待できます。関節可動域を拡大させたときに、その関節に付随する筋肉の萎縮を改善させる効果も期待できるのです。筋肉の萎縮を改善させつつ、筋肉の増強運動ができれば、今の筋力を維持していくことも可能となるでしょう。
また、関節可動域を広げて筋力低下を防ぐことで、患者様の日常生活動作(ADL)向上が期待できます。患者様の日常生活動作(ADL)が向上することにより、ご家族の介護負担の軽減も期待できます。
このように、変形徒手矯正術だけで関節可動域の拡大と、筋力低下の予防、ふたつの効果が期待できます。体が動きやすくなれば、患者様のQOLもアップし、生きる力に繋がっていく可能性があるでしょう。特に寝たきりではなく自力で動ける方の場合、筋力の低下を防ぐことで転倒など二次的に起こる事故も防ぐことも可能です。
変形徒手矯正術は関節の機能低下や強直を予防する
変形徒手矯正術は、現状の関節拘縮や変形を改善するだけではありません。変形徒手矯正術を行うことで、関節強直予防にも繋がります。
変形徒手矯正術を受けられる関節は、4部位で左右の上肢と左右の下肢です。つまり、肩関節・肘関節・手関節、股関節・膝関節・足関節で施術が受けられ、この部位に対して関節の機能低下や強直の予防が期待できます。
ただし、変形徒手矯正術を受けたからすぐに、関節拘縮が改善した、予防できたとなるわけではありません。変形徒手矯正術を受け続けることで、長期的にみて関節拘縮に対して良い結果へとつながります。そのため、少し受けて効果が実感できなかったからと、変形徒手矯正術をやめるのではなく、ぜひ継続して受けてみてください。
関節強直の予防目的でも活用してみてはいかがでしょうか。
今回のまとめ
訪問医療マッサージで変形徒手矯正術を受けることで関節拘縮の改善および、関節強直を阻止することが期待できます。
メディカル在宅マッサージセンターは50名以上の施術者が在籍しており、脳卒中やパーキンソン病などの方を対象として医療マッサージや鍼灸治療を行うことができます。訪問マッサージを受けてみたいという方はぜひ一度ご相談ください。