2022.07.02
コラム

訪問医療マッサージともみほぐしの違い

訪問医療マッサージやリラクゼーション目的で受けられるもみほぐしなど、一言でマッサージと言っても受ける目的や内容に違いがあります。この違いを正しく理解して目的に応じた施術を受けることで、より良い効果が期待できるかもしれません。
今回は、訪問医療マッサージともみほぐしにどのような違いがあるのかを詳しくご紹介します。

もみほぐしとの違いは医師の同意のもとに行われること

訪問医療マッサージともみほぐしの最大の違いは、医師が介入するかどうかです。
もみほぐしは健康な人が対象なため、妊婦さんや骨折している方など施術をお勧めしない人はいますが、基本的には誰でも施術を受けることができます。
一方、訪問医療マッサージは、脳血管障害後遺症やパーキンソン病などで体を思うように動かすことがままならないといった症状のある人が受けるものです。
なお、もみほぐしは無資格者でも行うことができますが、あん摩マッサージ指圧師の国家資格所有者であれば、安心で効果性の高い施術が期待できます。

訪問医療マッサージは保険が適用される

訪問医療マッサージは、関節拘縮や筋萎縮など症状合にアプローチし、関節可動域の拡大と筋力増強を促すことによって状態の維持・改善を目指すことが目的です。
このマッサージを受ける場合の費用は、全額自己負担ではありません。訪問医療マッサージは医師の同意によって行われるものなので、医療保険が適用されるからです。費用はご自身が使われている健康保険証の負担割合によって、1~3割と負担額が異なります。
また、福祉給付金制度や障害者受給者証制度を使うことができるため、自己負担がかからない方が多いです。
健康保険を使って利用する場合は、医師の指示のもと行われるため、もみほぐしと違い、マッサージを受けたい部位や時間を個人で指定することはできません。(自費で利用する場合は、受けたい部位や時間を指定することができます。)

もみほぐしは一般的な疲労を取り除くのが目的

もみほぐしは疲労の改善や緊張の緩和、身体の不調を取り除くことなどを目的としており、施術者やもみほぐしを行っているお店によって金額が異なります。また、訪問医療マッサージとは違い、保険も適用されないため、すべて自費で支払わなければなりません。
さらに、症状に応じて施術する訪問医療マッサージとは異なり、時間単位で施術料金が決定するという違いがあります。

今回のまとめ

訪問医療マッサージは、もみほぐしとは違い、医師の同意の上で日常生活動作の向上などを目的に行われます。医療保険が適用されるため、もみほぐしとは違い、全額負担の心配もありません。医師が指示する以外の部位のマッサージや指示を越えた時間外のマッサージは、自費で対応することもできますので、うまく組み合わせて利用してみてください。