パーキンソン病などの難病でも訪問医療マッサージは受けられる?
訪問医療マッサージは、筋肉の麻痺や関節の拘縮、運動機能障害などの症状が見られ、医師の診断が下りた方を対象に行われます。神経難病である「パーキンソン病」などで生じた運動障害は対象になるのでしょうか。ここでは、難病の方も訪問マッサージが受けられるのかという点について解説します。
パーキンソン病などの神経難病も訪問医療マッサージの対象になる
訪問医療マッサージを受けられるかの判断基準は、病名ではなく、「身体状態と症状」で判断されます。具体的には、筋麻痺や関節拘縮、運動機能障害などで体を動かすことが難しく、一人では医療マッサージ院へ通えない方が対象です。
そのため、パーキンソン病などの神経難病や消化器疾患と診断されていても、上記の症状によって日常生活動作に大きな支障が出ている方ならば、訪問医療マッサージを受けられます。また、訪問医療マッサージの施術を受ける際には年齢制限もありません。ただし、施術を受けることに対して、事前に医師の同意を得ておく必要があります。
機能回復訓練等を目的に受けられる
訪問医療マッサージの目的は、関節可動域の拡大と筋力の増強を促して、日常生活の動作を向上させることで、リハビリテーションの一環として行います。
例えば、パーキンソン病では、四肢の筋固縮や歩行障害、姿勢反射障害などの運動障害が生じます。運動機能は十数年かけて低下していき、寝たきりになることもある疾患です。パーキンソン病以外にも、脳血管障害や骨折などの後遺症でも筋麻痺や関節拘縮が見られる場合は、日常生活動作に支障が出ることも珍しくありません。訪問医療マッサージは、このような疾病で生じた運動機能障害に施術を行います。
訪問医療マッサージで利用できる保険について
訪問医療マッサージには医療保険が適用できるので、自己負担額は最大3割までとなります。介護保険は使わないので、すでに介護保険の上限へ達しているという方でも施術を受けることが可能です。なお、往療料にも医療保険が適用されますが、往療距離が一定を超えると金額が増すので、訪問医療マッサージを受ける際に確認しておきましょう。
また、行政の助成を受けるための指定難病受給者証を受給されている方は、訪問医療マッサージは助成の対象外となります。
さらに、保険以外に利用できるのが、市区町村による助成制度です。例えば、「福祉給付金支給制度」では、医師の同意を得た鍼・灸・あん摩マッサージの施術に対して助成金を支給しています。また、「障害者医療費助成制度」は、障害者手帳や療育手帳を所持している方へ、施術費の一部を助成する制度です。これらも併せて活用できれば、自己負担額を大きく減らせるでしょう。
今回のまとめ
パーキンソン病などの神経難病の方でも、医師の同意があれば訪問医療マッサージを受けられます。訪問医療マッサージは医療保険が適用できる上に、市区町村による助成金制度も活用が可能です。
メディカル在宅マッサージセンターでも、脳卒中やパーキンソン病などの方を対象として訪問医療マッサージを行っております。50名以上の施術者が在籍しており、ご自宅だけでなく、介護施設などへも訪問が可能です。訪問医療マッサージをご検討でしたら、お気軽にお電話やメールフォームからご相談ください。