2022.12.10
コラム

訪問鍼灸における保険適応と自費の対応範囲の違い

訪問鍼灸では、保険適用によるものと自費による施術があります。対象が疾患により異なるため、保険適用と自費での対応範囲を知っておくことで、用途に合わせて訪問鍼灸をうまく活用するのがおすすめです。また、美容の悩みに応えてくれる美容鍼もありますので、体の不調により肌の状態が変わる方は、試してみると良いでしょう。ここでは、訪問鍼灸における保険適用と自費の対応範囲の違いについてご紹介します。

保険適応の訪問鍼灸は6つの疾患が対象

訪問鍼灸を保険適応、いわゆる療養費の対象となるのは、以下の6つの疾患です。
・神経痛
・リウマチ
・頸腕症候群
・五十肩
・腰痛症
・頸椎捻挫後遺症等
ただし、ここに該当していない疾患であっても、変形性膝関節症や肩関節周囲炎は保険が適応されます。
また、慢性的な疼痛を主症状とする類症疾患で訪問鍼灸を受けたいと考えている場合は、医師の判断によって保険適応かどうかが決まります。同意書か診断書の記載内容から支給要件が個別に判断され、保険の対象者になりうるかどうかを決定するという流れです。

自費の訪問鍼灸は肩こり等の不調も幅広く対応

自費でも訪問鍼灸を受けることが可能です。自費の場合には、その対応範囲が広いという点が最大のメリットと言えるでしょう。
例えば、慢性的な肩こりや腰痛、原因はわからないけれど何となく体調が悪いといった、疾患名がついていない症状や身体の不調に対しても施術が受けられるのです。
それに加えて、「腰椎圧迫骨折をしたが、リハビリ期間が終わってしまった」、「もっと治療をしてほしいと思っているけれど、医療機関ではもう治療は不要と言われた」などの場合でも、ご本人やご家族のニーズに合わせて幅広く対応できます。痛みや不調を我慢していると、痛みが増したり他の場所も痛んだりと、悪化する可能性も少なくありません。かかりつけ医に相談し、保険適応外であっても、自費での訪問鍼灸を活用することで、心身の不調の改善に繋がる可能性があります。

自費の訪問鍼灸は美容鍼も対応可能

自費の訪問診療は心身の不調だけでなく、美容にも対応可能です。美容鍼を利用することで、顔のたるみやしわ、顔のむくみが解消されます。顔や頭のコリにも効果的です。
身体の負担を考えて、美容鍼灸を受けに行けないという方もいます。そんな方は、自費の訪問鍼灸と組み合わせて美容鍼を受けることで、心身だけでなく見た目の若々しさをキープすることも可能です。
美容領域は自費診療となるため、保険は適用されません。また、美容鍼においては、一般的な施術よりも料金が治療院によって異なるため、事前に治療院へ問い合わせすることをおすすめします。

今回のまとめ

訪問鍼灸が保険適応で診療を受けられる範囲は限られており、医師からの同意書も必要となります。ちょっとした不調にアプローチしたい、疾患名はついていないけれど気になる症状があるという場合には、自費での訪問鍼灸を活用すると良いでしょう。鍼灸は様々な症状に効果が見られるので、自費だからといって施術をためらわずに、症状改善の方法の一つと考えてみてはいかがでしょうか。
また、体調により顔に症状が現れる方は、美容鍼がおすすめです。体調とのバランスを考えながら、顔のむくみやしわが改善される可能性があります。