多発性硬化症のお悩みは訪問医療マッサージで緩和
「多発性硬化症(MS)」は10万人に8~9人しか発症しない、症例が少ない珍しい病気です。周囲に同じ病気の仲間が少ないため、治療法や症状との付き合い方、どこでリハビリテーションができるのかなど情報集めに苦労される方も多いのではないでしょうか。
ここでは、多発性硬化症と悩みやストレスを軽くする方法をご紹介します。
多発性硬化症(MS)とは?
多発性硬化症(MS)とは、免疫機能が誤作動して自分の細胞を攻撃してしまい、時間をおいてさまざまな部位で炎症を繰り返しながら組織が固くなってしまう病気です。神経を包んでいる「髄鞘(ずいしょう)」が炎症を起こして硬くなる「脱髄(だつずい)」が生じて、脳や脊髄などの中枢神経系に障害が出てしまいます。
症状は脱鞘巣の部位により異なりますが、体を動かしにくくなったり、痙攣が起きたりするのが一例です。体を動かさなくなると筋力が衰えやすく、放置すると関節の動かせる範囲が狭まる「拘縮(こうしゅく)」という状態になってしまいます。しびれや麻痺のように感覚が鈍くなってしまうだけでなく、過敏な痛みを感じる人も少なくありません。ストレスや疲労、一時的な体温上昇などで症状が悪化することもあります。
多発性硬化症(MS)のストレスを軽減することで睡眠の質を改善できる
多発性硬化症は中枢神経に影響を及ぼすため、痛みや不快感があるだけでなく、できない動作が増えていく病気です。これらのストレスにより、多発性硬化症では眠りの質が下がりやすい特徴があります。
症状によって対応は異なりますが、基本的には、トイレや入浴、整容などを行いやすい環境を整えることが第一です。関節可動域を広げ筋力をつけ、家事など日常生活でできる動作を増やすとストレスが軽減されます。対策として挙げられるのが、就寝前に体をほぐしたり、リラクゼーションを試みたりすること。入眠しやすくなる効果も期待できます。訪問医療マッサージは、医療リハビリテーションの一環として自宅にいながら施術が受けることが可能です。
訪問医療マッサージで生活の質を向上させることに繋がる
多発性硬化症の症状は緩解したと思っても、また再燃を繰り返す、長い期間に渡って付き合わなければならない病気です。経過が長い病気では、痛みや不快感、日常生活動作の低下などから不安を感じるでしょう。不安を軽減するために、医療リハビリテーションなどで関節可動域や筋力を維持には継続が大切ですが、「通い続けることができない」「料金が心配」などの悩みを持つ人は少なくありません。
訪問医療マッサージなら、通う必要がありません。「買い物に行く」「調理ができるようになる」などの具体的な目標の達成を目指して、施術を行います。公的医療保険の対象であり、訪問介護などの介護保険との併用も可能です。メディカル在宅マッサージセンターには、50名以上の施術者が在籍しており、多発性硬化症の人にも医療マッサージを行うことができます。
今回のまとめ
多発性硬化症は自己免疫疾患のひとつであり、神経を包んでいる鞘が固くなってしまうことで、神経伝達がうまくいかなくなる病気です。症例が少ない病気のため解決策がわからずストレスになりやすく、不快な症状や運動不足から不眠の原因にもなります。筋力低下や関節可動域の縮小を防ぐためにも、訪問医療マッサージを行うのがおすすめです。