自分は対象者に含まれる?訪問医療マッサージが受けられる条件に関して
訪問医療マッサージとは、医療保険の適応内であんまマッサージ指圧師などの国家資格者による施術を受けることのできるサービスです。関節可動域の拡大、筋麻痺の緩解、体の血流を促し、症状の改善を目的として実施されます。
また、訪問医療マッサージはサービスを受けられる対象者に条件があるため、事前に確認しておくことが大切です。今回は、訪問医療マッサージが受けられる人の条件について詳しくご紹介します。
1. 病名や診断名ではなくその時の症状で訪問医療マッサージが利用できる対象者になるか決定される
2. 日常生活が困難な状態な場合は訪問医療マッサージを受けることができる
3. 関節拘縮や筋麻痺の症状があり歩行困難な状態であれば訪問医療マッサージを利用できる
4. 今回のまとめ
病名や診断名ではなくその時の症状で訪問医療マッサージが利用できる対象者になるか決定される
訪問医療マッサージは病名や診断名ではなく、関節拘縮や筋麻痺の症状によって利用の可否が決まります。ここでは、利用の条件について詳しく確認しておきましょう。
訪問医療マッサージの可否は症状で決定
訪問医療マッサージの対象となるかの基準は、病名や診断名ではありません。例えば、脳梗塞や脳出血などの病名がなくても、筋麻痺や筋萎縮など体を思うように動かせない症状があれば対象となります。
条件は、関節拘縮や筋麻痺などの症状があり、自分の力で歩くことが難しく、通院ができない状態かどうかで、その時の体の状態や症状を見て対象となるかが決まります。
最終的には医師の同意
訪問医療マッサージの対象となるかの最終判断は、医師にゆだねられます。関節拘縮や筋麻痺などの症状があっても、医師が日常生活に支障をきたすほどではない、自力での通院は可能と判断すれば往療の対象外となるからです。このように訪問医療マッサージを受ける場合には必ず医師の診察、同意が得られれば受けることができます。
なお、医療マッサージは、医科と同じ傷病名を受けていても保険が適応されます。
※鍼灸は医科と同じ傷病名は保険が適応されません。
日常生活が困難な状態な場合は訪問医療マッサージを受けることができる
寝たきりなどの状態で日常生活が困難である場合も訪問医療マッサージの対象です。ここでは、詳しい内容をご紹介します。
日常生活動作ができない悪循環にアプローチ
筋麻痺や筋萎縮、関節拘縮などの症状がみられ、食事や排せつ、入浴の他、掃除や料理、洗濯などさまざまな日常生活動作ができず、日常生活に支障をきたしている場合に訪問医療マッサージを受けることができます。
訪問医療マッサージで日常生活動作が向上することで、生活における意欲が高まります。そうすると、少しずつでも身の回りのことを自分でできるようになるため、利用者の生活の質のアップにも繋がるでしょう。
体幹機能低下や筋力低下の症状があり移動不可能な状態であれば訪問医療マッサージを利用できる
体幹機能や筋力の低下によって自力での歩行や移動が難しい場合、訪問医療マッサージの対象となります。ここでは、訪問医療マッサージが利用できる対象者の条件を確認しておきましょう。
関節拘縮
肘や膝など人の動作に重要な働きを担う関節が、何らかの原因により、関節が正常な範囲で動かなくなる状態を「関節拘縮」といいます。関節拘縮は訪問医療マッサージの対象となり、関節可動域を徐々に広げるための訓練などを行います。
筋麻痺・筋萎縮
訪問医療マッサージの対象となるのは、「筋麻痺」や「筋萎縮」という状態にある場合です。筋麻痺は脳梗塞などの病気や事故による脊髄損傷や頸椎損傷によって筋肉が麻痺してしまい、思うように動かない状態をいいます。
また、筋萎縮の中でも代表的なのが「廃用性筋萎縮」です。こちらは何らかの原因によって寝たきりとなってしまい、筋肉を動かす機会が減り筋肉の働きが落ちてしまう状態のことをいいます。このように筋麻痺や筋萎縮が見られる場合は、医師の同意のもとで訪問医療マッサージの対象となります。
公共交通機関での通院困難
関節拘縮や筋萎縮、筋麻痺などの症状があり、バスや電車など公共交通機関を利用して、自分で通院が困難状態であれば、訪問医療マッサージの対象となります。
今回のまとめ
訪問医療マッサージでは、筋麻痺や関節拘縮などで体を自由に動かすことがままならず、通院できない状態の人が、自宅にいながら関節可動域の拡大、筋麻痺の緩解などの症状を改善させるための施術を受けられます。
医師の判断で利用の可否が決まるため、まずはケアマネージャーに相談して、メディカル在宅マッサージセンターにご相談いただいてはいかがでしょうか。